Django REST Framework採用率49%!API駆動型Webアプリケーション開発が企業のDXを加速させる理由

※社外のコラムニストによる寄稿です。Pythonに関する情報をお届けします。2025年11月に公開されたDjango開発者調査(※1)で、Django REST Framework(以下、DRF)が最も利用されているサードパーティパッケージとして49%の採用率を記録しました。この数字は、現代の企業システム開発においてAPI基盤の重要性が急速に高まっていることを明確に示しています。本記事では、なぜAPI駆動型開発が企業のDX推進に不可欠なのか、そしてDjango/DRFが選ばれる理由を、最新データをもとに解説します。

(※1)https://lp.jetbrains.com/ja-jp/django-developer-survey-2025/

API駆動型開発が企業DXの中心となる背景

その1:マイクロサービス化とクラウドネイティブへの移行

2025年にIPAが公表した「DX動向2025」(※2)によると、レガシーシステムからの脱却が企業の急務となっており、クラウド対応やマイクロサービスアーキテクチャへの移行が加速しています。従来の一枚岩(モノリシック)なシステムから、機能ごとに独立したサービスに分割する設計が主流になる中、各サービス間をつなぐAPI基盤の構築が競争力を左右する要素となっています。

Django開発者調査では、51%の開発者がDjangoをDRFと一緒にバックエンドAPIの開発に使用していることが判明しました。さらに注目すべきは、80%がフルスタック開発を行っているという結果です。これは、一つのフレームワークでフロントエンドとバックエンドAPIの両方を効率的に開発できるDjangoの柔軟性が評価されているということです。

(※2)https://www.ipa.go.jp/digital/chousa/dx-trend/tbl5kb0000001mn2-att/dx-trend-2025.pdf

その2:SaaS連携とデータ統合の必要性

企業が利用するSaaSツールは年々増加しており、CRM、ERP、マーケティングツール、データ分析基盤など、多様なシステムを連携させる必要性が高まっています。同時に、企業の基幹システムとSaaSをつなぐAPI連携基盤の需要が急拡大しています。この背景には、「データがつながらない」ことによるDX推進の停滞という課題があります。

その3:モバイルアプリ・IoTデバイスへの対応

スマートフォンアプリ、タブレット端末、IoTデバイスなど、多様なクライアントからアクセスされる現代のシステムでは、バックエンドをAPI化することで、一つのAPI基盤から複数のフロントエンドに対応できる柔軟性が求められています。

Django REST Frameworkが選ばれる5つの理由

それでは、API駆動開発が中心となってくると、なぜDRFが選ばれてくるのでしょうか。今回は5つの理由をお伝えしていきます。

理由1:豊富な機能と開発効率の高さ

DRFは、RESTful APIの開発に必要な機能が包括的に揃っています。シリアライザー(データのJSON変換)、認証・認可、ページネーション、フィルタリング、API自動ドキュメント生成など、API開発で必要となる要素がすべて標準装備されています。JetBrainsの調査(※3)によると、DRFは「DjangoベースのAPI構築に最も広く使用されている拡張機能」と評価されており、データのシリアル化、権限管理、RESTfulエンドポイントの作成を効率化します。

(※3)https://blog.jetbrains.com/ja/pycharm/2025/10/the-most-popular-python-frameworks-and-libraries-in-2025/

理由2: 高度なセキュリティ対策

企業システムにおいて、APIのセキュリティは最重要課題です。DRFは、OAuth、JWT(JSON Web Token)、セッション認証など、多様な認証方式をサポートしており、権限管理も細かく設定できます。また、Django本体が持つCSRF対策、SQLインジェクション防止、XSS対策などのセキュリティ機能と組み合わせることで、堅牢なAPI基盤を構築できます。

理由3:優れた拡張性とカスタマイズ性

DRFは柔軟な設計思想を持ち、シリアライザーやビューセットをカスタマイズすることで、特定のビジネスロジックに合わせたAPIを構築できます。スタートアップの小規模APIから、YouTube、Instagram、Spotifyのような大規模サービスまで、幅広いスケールに対応できるのが大きな強みです。

理由4:充実したエコシステムと情報量

採用率49%で最多のサードパーティパッケージは、豊富なドキュメント、コミュニティサポート、サードパーティ製プラグインが充実していることを意味します。調査では、DRFに続いてdjango-cors-headers(19%)、django-filter(18%)といった、API開発を支援するパッケージも上位にランクインしています。問題が発生した際の解決策が見つけやすく、開発者の採用もしやすい環境が整っています。

理由5:Django本体との統合

DRFはDjangoの拡張として設計されているため、Djangoの管理画面、ORM(データベース操作)、テンプレートシステムとシームレスに統合できます。フルスタックWebアプリケーションとAPIを同一のコードベースで開発できるため、保守性が高く、技術スタックを統一できます。

これからは、API基盤がビジネスの競争力を決める時代

Django REST Frameworkの採用率49%という数字は、単なる技術トレンドではなく、API駆動型開発が企業のDX推進において標準的なアプローチになったことを示しています。マイクロサービス化、SaaS連携、モバイル対応など、現代企業が直面する課題に対して、適切に設計されたAPI基盤は強力な解決策となります。

グローバルウェイは、約10年10Python・Django開発の実績を持ち、カスタマーポータル、API基盤構築、データサービス配信など、多様なAPI開発プロジェクトを実施してきました。拡張性の高いアーキテクチャ設計、セキュリティファーストの開発姿勢、そして長期運用を見据えた保守性の高いコード品質により、企業のDX推進を技術面から支援しています。

ご興味のある方は、 Webアプリケーション開発サービスの専用ページをご覧ください。サービスの特徴や事例を掲載しています。

デジタルを活かしたWebアプリケーション開発ならグローバルウェイ

当社はPython/Djangoを活用し、お客様のデジタル化やDXを実現するためのWebアプリケーションに強みを持っています。実績、技術力、保守力ともに多くのお客様にご評価をい…