実績紹介 なぜ私たちはGlobalOneを作ったのか

目次
はじめに
これはサービス紹介ではありません。
プラットフォーム事業部のエンジニアが「自分たちで使うために」プロダクトを作り、それがいつの間にかサービスになっていった話です。
原点:自分たちが一番困っていた
プラットフォーム事業部では、顧客向けにDjangoやVue.jsを使ったWebシステム開発を手がけています。他社の業務を改善するためのシステムを日々作っているわけです。
ところが、自分たちの足元を見ると——
Excelで管理しているものが多い。
目標管理、コスト管理、プロジェクトの進捗、メンバーの情報。あちこちにファイルが散らばっていて、最新版がどれかわからなくなることも珍しくありませんでした。
SaaSが乱立している。
勤怠管理、プロジェクト管理、ナレッジ共有……それぞれ異なるツールを使っていて、ログインするサービスが5つ以上。情報は各ツールにバラバラに存在していました。
DXが止まっている。
ツールは増えるのに、業務はなぜか効率化されない。導入した時点で満足してしまって、実際の運用改善には誰も手が届かない。
「これって、私たちがお客様の現場で見てきた課題と、まったく同じじゃないか」
その気づきが、GlobalOne開発の出発点です。
3つの課題を、1つのポータルで解く
私たちが解決したかったのは、この3点でした。
① Excel地獄からの脱却
情報の入力・参照・更新をWebシステムに移行し、「どのExcelが正しいか」問題を根本から解消する。
② SaaS乱立の統合
バラバラに存在する機能を一つのポータルに集約し、「ここを開けば全部ある」状態を作る。
③ DXを止めない仕組み
導入して終わりではなく、使いながら改善し続けられるプラットフォームにする。
技術選定:得意なものを、自分たちのために
技術選定に迷いはありませんでした。プラットフォーム事業部が顧客向けに使い続けてきた構成をそのまま採用しています。
| レイヤー / 役割 | 技術 |
| フロントエンド | Vue.js(SPA) |
| バックエンド | Django / Django REST Framework |
| データベース | PostgreSQL |
| インフラ | Azure |
| AIコーディング支援 | Cursor |
特に開発プロセスで大きかったのが Cursor(AIコーディングツール) の活用です。
機能追加の要望が出たとき、従来なら要件定義→設計→実装→テストで数週間かかっていたものが、Cursorを使ったバイブコーディングで数日以内に動くものを作れるようになりました。
「Cursorを用いたGlobalOne開発講習」として社内勉強会も開催し、開発スタイル自体をチームの文化にしていきました。
GlobalOneの機能群
最初は「自分たちが必要なもの」を作るだけでしたが、気づけば多くの機能が揃っていました。
コミュニケーション系
- ホーム / お知らせ / つぶやき / チャット / クラブ活動
業務管理系
- プロジェクト管理(WBS・カンバン・マイルストーン)
- 勤怠管理 / 朝会ボード
人材・組織系
- 社員管理 / 1on1管理 / 目標管理 / 評価管理
情報共有系
- FAQ / マニュアル / ナレッジ / ファイル管理
経営管理系
- 売上管理 / コスト管理 / 営業管理 / アンケート機能
これらすべてが1アカウントで使える統合ポータルになっています。
プラットフォーム事業部での実運用から、全社展開へ
GlobalOneはまず事業部内でのプレ運用 からスタートしました。
自分たちが毎日使うことで、使いにくい点、足りない機能、改善したい動線が自然に見えてきます。ユーザーインタビューなしで、リアルな改善フィードバックが毎日入ってくる環境です。
その実運用の結果を踏まえて、2026年8月に全社展開を予定。さらに 2026年12月にはサービスとして外部展開する計画で動いています。
国内最大級のPythonカンファレンス「PyCon JP 2026」(広島、8月21〜23日)への出展も決定しており、「Django × AI × DX」という文脈でPythonコミュニティに直接届ける準備を進めています。
コスト試算:SaaS乱立との比較
PyCon出展資料でも整理していますが、一般的なSaaSを寄せ集めた場合のコストと比較すると——
- SaaS寄せ集め:7,000円/人月
- GlobalOne:(500円/人月~)
50名の企業で換算すると、年間700万〜1,350万円の差になります。
ただし、私たちが大事にしているのは、安いかどうかよりも「使いながら改善し続けられるか」です。
導入(SaaS)→ 運用支援 → AI改善 → 横展開——この段階的なLTV向上モデルによって、単なる低価格SaaSではなく、DX運用プラットフォームとして価値を積み上げていく構想です。
開発チームから一言
GlobalOneは「顧客のために作ったもの」ではなく、「自分たちが本当に必要だから作ったもの」です。
その分、機能の一つひとつに「なぜこれが必要か」という理由があります。エンジニアとして、ユーザーとして、同じ立場でプロダクトと向き合っているからこそ見えるものがある——それがGlobalOneの開発スタイルです。
ご興味をお持ちいただけた方や、技術的なお話をしてみたい方は、ぜひお気軽にご相談ください。

